経営

よく聞かれる質問、これからの景気はどーなるの?

景気

クライアント様との会話から見える景気動向

ほんと、よく聞かれる質問なんです。
これからの景気はどーなるの?

正直なところ、
ワタクシ、神様でもなく、学者でもないので、回答はもっていません。
あしからず。

ただ、
いろんな方とお話しし、いろんなものを見聞きし、
肌感覚で、一定の仮説はもっています。

業種業態を超えて、みえてくる景気動向。
マスメディアや統計では、みえない景気。

ちと、思うがままかいてみます。

沈みゆく日本経済システム、元気な企業、固まる家計

総括すると、こんな感じかなと。

2019年、20年、そして、今2021年。
大きく、世情が変わりました。

新型コロナウィルス感染症の蔓延。
これは、いままでの仕組みを破壊するほどの威力があると、
みなさまも感じているところではないでしょうか?

今般の緊急事態宣言適用地域拡大に伴う、
感染拡大を防ぐ要請事項をみても、
端的にいえば、国民同士の接触を大幅に減らし、その拡大を減らすというもの。

2019年以前の姿でいえば、
人々の交わりで、インバウンドも含め、景気が動いていた。
移動の自由、交流の自由が経済を支えていたと考えています。
出張しかり、旅行しかり、飲み会しかり。
それが、できなくなったことで、経済活動が鈍っている。

さらに踏み込んでいいとすれば、
日本経済や、社会の仕組みが、接触を前提に作られている。
身近な例で言えば、
行政の窓口手続き(引っ越し一つとっても)、
金融機関の手続き(窓口での手続きなど)、
それが、機能不全を起こしている。
だから、物事が遅々として進まない。
そんな気がします。

リモートワーク推進、7割の出社制限と提唱されていますが、
自宅でパソコン・スマホでできる手続きは限られている。
デジタル・トランスフォーメーションなんて言葉がひとり歩きしてますが、
単に、通信化、データ化するのではなくて、
デジタル・トランスフォーメーションで、どんな社会の仕組みを作っていくのか?
そういう議論が、すっ飛んでいると考えています。

是が非でも、この先の日本社会の姿を構想して、着実な歩みをしていく必要があると思います。

一方、日本企業は、
様々の業種業態はあれど、創意工夫を、している企業さんが多いのでは?と考えています。
そんな世情においても、
あらたなビジネスチャンスを求めて、動いていくのが使命だと考えているからです。

たしかに、すべての企業さんがそうだとは言えないところもあるとは思いますが、
どんな企業さんも、とっくに気づいていているはず。
ただ、
コロナのせいで、、、と考えていたり、
ワクチン接種が進めば、元に戻ると、考えていると、
他人行儀で、危険だと思います。

そして、家計ですが、一般的には、凍りついていると考えています。
一部、積極的に動いている家計もあるでしょうが、
保守的な動きになっていると思っています。

この先の不安感。
漠然とした不安感がそうさせていると考えています。

じゃ、どうなんだ?

国家は先導役ですから、動きには注視したい。
企業の経済活動、家計に大きく影響してきますので。
しかしながら、だからといって、身をすべて委ねるのは、思考停止ではと。
自分ごととして、どのように動いていくのかという観点で見ていきたいです。

衆議院選挙も近いこともあり、政府がどのような施策をだしてくるのか?
これも、見ておきたい。
とはいっても、それに対しては、フラットに見ておくのがいいと考えています。
すべてが、そうなるとは限らないから。

企業さんは、
これからの社会を豊かにするお手伝いができるよう体制づくりをするチャンスです。
まさに、時代の境目。
人々の意識が大きく変わった。
ということは、その消費行動も大きく変わった。
もうちょっとかくと、価値観が変わった。
価値観、つまり、心地よいと感じるストライクゾーンが変わったということです。

そのストライクゾーンに投げ込む一球を、磨いていく、そんな時期。
もしかしたら、そのラストチャンスが近いかもです。

というのも、
金融事情でいえば、コロナ融資の据え置き期間も、最大で、あと1年あまり。
元本返済も始まる。
消費者も、コロナ時代になって3年で、意識が、行動が変容するには、十分な期間。
対応策を打つなら今という気がしてならないと思っています。

で、最後に家計ですが、
仕事という面からでは、自由度が、大幅に増したと認識です。
というのも、既存のしごとのやり方が、一気に古くなり、破壊されつつあるからです。
端的に書いちゃえば、
求められるのは、労働ではなくて、貢献だと考えているからです。
言われたことをただただこなすのではなくて、
ひとつひとつの活動にどんな意味があるのか?
考えながら、行動しなきゃならないのではと。

生活面では、より、個々人の内なる豊かさに目が向けられると思っています。
基本となる衣食住全般の充実、
それは、以前のバブル時代のような、がつがつさと違って、
心地よさがキーワードになりそうな予感です。

今は、以前のように、日本においてですが、、、
向上心とか、競争心とか、そういうものが感じられなくなってきたような気がする。

でも、向上心がなくとも、
豊かな生活は、誰に頼ることなく、自分で獲得していく時代です。
だって、だれが、それを与えてくれるのか?
その自覚みたいなものが必要なときではないかと。

なんだか、取りまとめ感のない文章になってしまった。
そう、仮説だから、この検証は、また、時を経てしてみたいと考えています。

ABOUT ME
国仙 悟志
ヘンタイ・パーマ・筋トレ・ 中小企業診断士のこくちゃんこと、代表の国仙です。 早稲田大学法学部卒業後、地方大手百貨店に入社し、店頭販売、販売促進、店舗運営、民事再生法手続関連部署を経験し、その後中堅石油販売会社へ。中小企業診断士を取得後、2011年に独立開業、2014年に法人を設立。百貨店時代に経験したマーケティング、マーチャンダイジング(品揃え戦略)、プロモーション、企業再生、そして、石油販売会社で経験した中小企業の実体験などをベースに日々北海道内外を飛び回っています!