10年後から、今を考える
はじめに
長崎の経営者の方とお話ししていると、よく出てくる言葉があります。
「10年後なんて、正直わからんですよ」
でも私は、
10年後を“当てる”必要はない と思っています。
大事なのは、
10年後から“今”を眺めてみること です。
① なぜ「10年後」なのか
1年後・3年後だと、
どうしても目の前の延長線になります。
- 今の売上
- 今の人員
- 今のやり方
それを少し伸ばすだけ。
一方、10年後を考えると、
- この仕事をまだやっているだろうか
- 自分は何歳になっているか
- 誰に引き継いでいたいか
経営そのものの前提が変わります。
② 10年後は「数字」で縛らなくていい
ここで誤解されがちですが、
10年後を細かい数字で固める必要はありません。
むしろ考えるのは、
- どんな会社でありたいか
- どんなお客さんと付き合っていたいか
- 自分はどんな立場でいたいか
言葉レベルで十分です。
数字は、そのあとです。
③ だからこそ、今やることが絞られる
10年後がぼんやりでも見えると、
不思議と「今やらなくていいこと」が見えてきます。
- 無理な仕事
- 合わない取引
- ただ忙しくなるだけの動き
逆に、
「これは10年後につながるな」
という行動が、自然と残ります。
これが、
バックキャストの一番の効果 です。
④ 数字は「今」に使う
10年後は言葉。
数字は“今”を整えるために使う。
- 今の売上はいくら必要か
- このままだと何が不安か
- 何が一番のボトルネックか
数字は、
未来を描くための“道具”であって、
目的ではありません。
おわりに
10年後を考えるというのは、
先のことを無理に決めることではありません。
「この会社を、どう続けたいか」
を、自分に問いかけること
長崎の中小企業には、
簡単には言葉にしてこなかった
想いや背景があります。
それを一度、
10年後から眺めてみる。
そこから、
今日やることを一つ決める。
それだけで、
経営は少し静かに、強くなります。



