最近、自分の仕事を見つめ直していた。
私は長年、中小企業支援や経営改善、事業戦略に関わってきた。
経営課題を整理する。
数字を見る。
現状を分析する。
改善策を提案する。
それらは確かに価値があった。
しかし、ここ数年。
特にAIが急速に普及し始めてから、違和感が大きくなっていった。
経営者が困っているのは、本当に情報不足なのだろうか。
経営者が必要としているのは、本当に分析なのだろうか。
むしろ逆ではないか。
世の中には情報が溢れている。
分析ツールもある。
AIは瞬時に答えを出す。
それなのに、多くの経営者は立ち止まっている。
なぜか。
見えている景色が更新されていないからだ。
過去の成功体験。
これまでの業界常識。
長年培った経営感覚。
それらが強みである一方で、新しい未来を見えなくしていることもある。
私はそのことに気づき始めた。
経営に必要なのは、診断だけではない。
未来を見直すことだ。
そして、その未来を言葉にすることだ。
さらに、その未来に向かって人や組織を動かしていくことだ。
そう考えたとき、私は自分の役割を見直した。
中小企業診断士でもある。
コンサルタントでもある。
だが、それだけでは足りない。
私が本当にやりたいのは、経営者の頭の中にある断片をつなぎ直し、まだ見えていない未来を発見することだった。
事業。
組織。
ブランド。
顧客。
AI。
社会の変化。
一見バラバラに見えるものをつなぎ合わせる。
そして、次の一手を見出す。
私はそれを「編集」と呼ぶことにした。
編集とは、文章を整えることではない。
意味をつくることだ。
未来を発見することだ。
だから私は、自分の肩書きを少し変えることにした。
経営編集ストラテジスト。
経営を診断する人ではなく。
経営者とともに未来を編集する人。
答えを教える人ではなく。
問いを発見する人。
私はこれから、その立場で経営者と向き合っていきたい。
AI時代だからこそ。
情報が価値を失う時代だからこそ。
最後に価値を持つのは、視点だと思う。
未来を見る視点。
可能性を見抜く視点。
そして、自分自身の物語を書き換える視点。
私は、その視点を届ける仕事をしていく。
経営の診断から、未来の編集へ。
ここからが、本当のスタートだ。



