経営

大戸屋の定食は好きですか?

定食

コロワイドグループに入ってからのいろいろ

昨日、移動途中で、大戸屋さんに行ってきました。
手作り感のある、お母さんの味。
カキフライ定食おいしかったです。

ところで、
大戸屋ホールディングスは、コロワイドグループに入り、
昨日経営陣が一新されました。
報道でもご存知の方がいるのではないかと思います。

今月の日経トップリーダーにも、
創業家出身の三森氏のインタビュー記事も載っていました。

これらを読んでの論点を挙げたいと思います。

創業者理念(経営理念)の継承

大戸屋さんのウリは、店内調理でできたてを提供すること。
一方、コロワイドグループでは、
セントラルキッチン方式を採用しています。

セントラルキッチン方式は、
工場で、一括して調理を行い、各店舗に届けるという、
効率重視のやり方です。

実は、大戸屋さんの創業者は、早世され、
株式をもつ創業家と実務を預かる取締役(経営陣)と、
意思疎通ができていなかった。

経営陣は、創業者理念を、
「店内調理」というふうに捉えていました。

このご時世、人件費は高いし、
店舗ごとに分散して、同じ作業をするのは非効率で、
販売価格も値上げしていたころから、
赤字に転落。
創業したてのころは、
物流や冷蔵技術等が不十分だったので、
店内調理に一理があった。
しかしながら、
セントラルキッチン方式でも、全部ではないにせよ、
かなり改善されているわけです。

そこで、創業家は、
意思疎通ができないことも怖くなり、
また、株式相続の相続税の負担という理由もあって、
コロワイドグループに株式を売却したとのこと。

となれば、
コロワイドグループ流に、
セントラルキッチン方式が採用される方向で事業を修正することに。

守るべきは、「母の手料理」を提供することであって、
店内調理という手段と方法ではないということです。

経営理念は変わらない。
でも、それを守るための手段と方法は、時代とともに変わる。
教訓になる格好の事例だと思います。

それが故、今回の経営陣総入れ替えとなったのです。

みなさまの会社でも、

守るべき経営理念は何でしょう?
これまで培ってきた強みは何でしょう?
それは、今の時代でも通用するものでしょうか?
取るべき手段と方法は、適切でしょうか?

今一度、検証する必要があります。

コロナ禍で、時代がどんどんかわっている。
だからこそ、今が正念場です!

ABOUT ME
国仙 悟志
ヘンタイ・パーマ・筋トレ・ 中小企業診断士のこくちゃんこと、代表の国仙です。 早稲田大学法学部卒業後、地方大手百貨店に入社し、店頭販売、販売促進、店舗運営、民事再生法手続関連部署を経験し、その後中堅石油販売会社へ。中小企業診断士を取得後、2011年に独立開業、2014年に法人を設立。百貨店時代に経験したマーケティング、マーチャンダイジング(品揃え戦略)、プロモーション、企業再生、そして、石油販売会社で経験した中小企業の実体験などをベースに日々北海道内外を飛び回っています!