税務署に出すだけで終わらせない経営ツール化の方法
弊社、6月決算で、明日、税理士さんから、
決算書、税金の納付書をいただきながら、打ち合わせをすることになってます。
前期は、移住だの、なんだので、あまり活動ができなかったので、
最悪な決算になりそうです。
ところで、みなさん、決算書って、どうしてます?
決算書を税務署に提出するだけで終わらせている会社は多いと感じます。
そして、あー税金はこれだけ、支払うのねという感じでしょうか?
実は、決算書は、いろんな情報が詰まっていて、
見方を変えると、経営改善の羅針盤になるんです!
よくあるあるの使ってない場合
・税理士任せで自分では見ていない
・前年比較をしていない
・利益しか見ておらず資金の流れを把握していない
ね、みなさん、心当たりありませんか?
融資を受けている場合、
とりあえず、決算書をもっていくのが、関の山。
結局、自社のことを把握していないのでは、という仮説
もったいないなーと考えております。
使える資料に変える3つのポイント
① 損益計算書:粗利率や利益率を前年と比較
いわゆるPLってやつです。
特に大事にしたいのは、
売上高総利益率、粗利率
営業総利益率
の2つです。
粗利は商品力を表します。
顧客が価値をみとめてくれて、いくらで買ってくれるか?
また、製造・仕入れにおいて、物価高騰に対して対応できているか?
この利益の源泉として、見ておく必要があります。
営業総利益率は、
売上高に対して、会社運営において、どれだけ利益を残せたかを示します。
効率的な会社運営ができていると、
この比率は上がっていきます。
今や、AIもフル活用する時代、より、利益を残すよう努力すべきです。
② 貸借対照表:自己資本比率や借入依存度を確認
いわゆるBSというやつです。
自己資本比率は特に大事で、
自らの資金で安定した経営をしているか示す指標です。
借入依存度が高まると下がる傾向にあります。
いかに、自立した経営を行うか、に尽きます。
③ キャッシュフロー:資金繰り表を組み合わせて現金の動きを把握
これはCFと呼ばれるもので、
特に、税務申告では必要のない書類ですが、
経営者としては、必見の書類です。
というのも、
色のないお金に、性格をもたせるものだからです。
本業でどれだけ稼いだかを表す営業CF
設備投資にいくら使ったか示す投資CF
金融機関との付き合い方を示す財務CF
この3つのCFのバランスが大事です。
まずは、営業CFー投資CF>0であることが理想です。
稼いだお金で、設備投資を行えれば、好循環に入っていきますよね。
それが不足であれば、
金融機関にたより借入を起こすことになります。
もう一つ見方があって、
営業CFで、借入金の弁済をおこなっていきます。
営業CF<財務CFであれば、手元から資金が流出していることになります。
よくある失敗例
・黒字でも借入返済で資金ショート
利益は確保していても、先ほど説明したように財務CFをの流出するケースもあります。
よく勘違いしているのは、利益から返済をするというもの。
いえいえ、あくまでも、返済は、現預金です!
利益がいまだ売掛金とかであると、現預金はまだ入って来ていない段階。
勘定合って銭足らずの状態です。
・利益率の低下を見逃す
特に、前期決算だけをみて、ふーんと思っていると、こういう事態がおきます。
おすすめは、3期分の決算書を並べて、
粗利益率や、営業総利益率を見てみましょう。
・決算後に資金繰り悪化に気づく
決算書受領時に、税理士さんは、税金の納付書をくれます。
それが大体にして、結構な額になっていたりして。
それがきっかけに、資金繰りの実態が肌感覚でもわかる時があります。
弊社では、決算に2か月前に、
着地点出しをして、税金の計算、資金繰りの計算を、
税理士さんを交えて行うことを推奨しています!
改善の第一歩
・決算書を経営会議の必須資料に
・前年比較を必ずチェック
・キャッシュフロー表を月次で作成
まずは、これが必須です、ここから始めましょう。
段々と、自社の様子が、数字とともに、見えてくるはずです。
最後に
・決算書は未来の経営戦略の地図
現状を知り、次のステップはどうしていけばいいのか検証する。
・前年比較・自己資本比率・キャッシュフローの3点確認が必須
経営のトレンド、安全性、資金繰りといった多面的な見方を身につける
・不安があれば専門家と一緒に見直すことが大切
財務分析は、結構テクニカルなものなので、
また、
経営活動の一環として、定性的な面も絡めて理解が必要です。
これらを参考に、強い企業づくりを目指しましょう!
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