重たい借入返済を見直して、会社の体力を守る
後継ぎ社長が最初に悩むのは、親の代からの借入です。
社長に就任して、決算書をみたり、金融機関の営業担当者と話す中でわかってきます。
特に、毎月の返済が経営を圧迫しているケースが多いようです。
以前は、
超低金利の時代が長く続き、金利もそうは大きくかからなったし、
資金を得る手段は、今もそうは変わりませんが、
金融機関からの借入に負っていることが多いです。
また、金融機関との付き合い方も今とは、変わっているところも多くあります。
そこで、今回は、この課題ついて、論じてみたいとおもいます。
融資を引き継ぐときの課題
大きく3つの点があげられます。
・返済計画が現状に合っていない
・金利や条件が古いまま
・複数の金融機関からの借入で全体像が把握できていない
返済計画が現状と合っていない
前社長時代とは、経営環境が大きく変わっている可能性が高いです。
商売のやり方が変わり、お取引先さまが変わっていたりと、
当初借入を起こしたときと、変化があると思います。
そのような変化は、
会社の入手金にあらわれてきます。
また、手形取引が原則なくなり、振込に変わっている現在。
資金繰りにも影響が出ます。
つまり、手元資金が少ないのにも関わらず、
約定弁済はそのままなんてケースも多々あります。
金利や条件が古いまま
よくあるあるの話としては、
昔、借入といえば必須の根抵当権が不動産についているケースです。
金融機関からみて、
債権を保全するために、すべての取引に関して、抵当権をつけるケースです
金融機関にとっては、なるべく外したくない権利です。
一種融資枠として、機能するからです。
できれば、粘り強く交渉して、根抵当権を外したいものです。
また、前述の通り、商売の環境が変わったのにも関わらず、
返済条件を変えていないケースも多いです。
真水を入れながらも、返済期間を長くするなど、交渉してみてはいかがでしょうか?
複数の金融機関からの借入で全体像が把握できていない
場当たり的に借入を起こし、
いろんな口座があり、そして、借入が何本もあったり、
と、返済ごとに資金移動するなど、
綱渡り的な会社も多かったりします。
まずは、返済に関わる表をしっかり作り、
資金管理を行えるようにしましょう。
できるならば、
取引の薄い金融機関の借入は、繰り上げ返済するなどして、
整理するのもありです。
見直しのステップ
以上をまとめると、以下のステップになります。
① 借入一覧表を作り、金額・利率・返済期間を整理
② キャッシュフローに基づいて返済可能額を算出
③ 銀行と交渉してリスケや条件変更を検討
借入一覧表をつくり、
毎月の返済をしっかり把握しましょう。
そのうえで、日々の商売から上がってくる現金をもって、
いくら返済に回せるか計算します。
そのうえで、
もし、返済が苦しいとなれば、
リスケや条件変更の申し入れもしなければならないかもしれません。
よくある失敗パターン
・返済に追われて新規投資ができない
・銀行に相談せず“延滞”してしまう
・全体像を把握せず場当たり的に返済
こんなことが起きていませんか?
せっかくのビジネスチャンスがあっても、
返済に追われて設備投資ができないとか、
約定弁済をすっぽかしたり、
あっちの金融機関、こっちの金融機関とその場しのぎで返済したり。
返せているうちはいいですが、
延滞を起こすと、新規の借入ができなくなったり、
一括返済を求められる可能性も出てきます。
要注意です。
改善の第一歩
・まず“借入一覧表”を作成すること
これは必須です。
現状把握なしに、これからの一手を打つことができません。
・資金繰り表と連動させる
試算表の損益計算書に出てこない約定弁済。
しっかりと資金繰りにも、返済をいれましょう。
・銀行とは“前倒し相談”を心がける
返済が苦しくなり、放って置くのでなく、
早めの対処を行いましょう!
まとめ
親からの借入は整理すれば経営の武器にもなるにもなります。
なぜならば、借入を返済していくということは、
信頼の積み重ねです。
それは、財産ともいえます。
数字を見直すことで未来の投資余力が生まれます
先程も書いた通り、
返済を整理していくと、
資金繰りが楽になり、投資余力が生まれてきます。
そうすることで、新たなチャレンジができるようになります。
先代が積み上げてきた信頼の上に、
現社長の新しい感覚で、商売ができるようになります。
新しい地平線を切り開くのは、後継者なんです!
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