感覚ではなく数字で未来を見極める方法
当社の社有車であるCX5札幌ナンバー。
この間の1年点検で、余命1ヶ月と言われました。
8年、180,000km
苦楽をともにした相棒です。
この度、長崎にて、乗り換えすることにしました。
クルマがないと生きていけない土地柄。
まして、
CX5のディーゼルエンジンが、
この冬で終売。
ということで、
取り換え投資をすることに。
当社にとっては、
設備投資といえば、償却資産としてクルマとパソコンくらいです。
とはいえ、ここは慎重に判断せねばなりません。
設備投資は会社の将来を左右する意思決定です。
というのも、
思惑どおり稼働すれば、大きな利益をもたらしますが、
あまり使われないとすれば、単に支出が増えるだけです。
また
感覚や勢いで判断すると資金繰り悪化の原因になりますので、
留意が必要です。
設備投資が失敗する典型例
・減価償却費を考慮せず購入してしまった。
設備にもよりますが、数年かけて経費化していきます。
特に法人の場合、定率法といって、初年度の償却額が大きくなります。
これが要因で赤字決算なんて事態も発生するかもです。
・返済負担が大きくキャッシュを圧迫する。
すべて自己資金で導入することは稀だと思います。
大方、金融機関からの借入を起こします。
返済財源が確保できれいるのか?
しっかり確認することが大切です。
・投資効果を数値化せず導入してしまった
この設備投資を通じて、いくらキャッシュフローが入ってくるか、
また、どれだけ運転資金が増えるのか、
ある程度、把握しておかないと、資金が目減りするおそれがあります。
・需要を見誤り稼働率低下してしまった。
これが、一番怖い。
顧客のニーズが、この設備投資を通じて、
増産された商材や、新標品がうれなかったら、、、、
もう、その設備投資は失敗と言わざる得ないですよね。
だから、テスト期間を設けて行う必要があります。
成功のための判断基準
① 投資回収期間を試算する
特に借入を起こしたときは、
完済までの期間と、稼働期間との見合いが大事です。
② CF表に返済を組み込ようにする。
新たな借入を起こすことで出ていく約定弁済、
新たな設備を手にいれることで得られるキャッシュフロー、
これら2点をしっかり確認しましょう。
③ 損益分岐点売上高をシミュレーションする。
損益分岐点売上高とは、ちょうど利益が0になる売上高を示します。
設備投資すると、減価償却費が増え、仕入れ等も増えます。
一方で、売上高の増大も見込まれます。
投資前とどのように変化するのか、見ておく価値ありです。
④ 自己資本比率の低下をチェック
融資を起こした場合、借入が増え、自己資本比率という、
安全性を表す指標が下がります。
あまりにも下がりすぎると、
例えば、運転資金を借りようとしても、
厳しい態度で金融機関がみることもありますので、要注意です。
よくある失敗パターン
・補助金ありきで投資
これ、本当にあるんです。
補助金が当たれば、買うかなということ。
これは、当社の方針ですが、
補助金に頼らない自立した経営を目指したいところです。
・銀行融資が通るからと過大投資
これもままある話で、
業績の良いときはいいのですが、
業績に陰りがでたとき、返済が重くなってきます。
・稼働率を甘く見積もる
設備は使ってなんぼです。
意外とつかわなかった、、という例もよくあります。
じゃ、レンタルでも良かったね、なんてこともあります。
改善の第一歩
・投資判断はCF基準で行う
これ大事です。
売上高になってはいってくるお金
(売掛金が回収されるまで)と、
仕入れなどの支出・返済に関して、
現金ベースで考える必要があります。
利益ベースで考えると、現金がなくなってしまうこともあるのです。
・複数シナリオで試算
弊社では、3パターン考えて判断材料をご提供します。
当初予定通り、70%割稼働、120%稼働
これにより、会社の数字が大きくかわり、
オペレーションも変わってくるからです。
・専門家に相談し数字で裏付ける
上記の計算、シミュレーションは、
なかなか自社ではできないもの。
そこで、専門家に試算してもらうだけの価値があります。
まとめ
・設備投資は未来を作るがリスクも大きい
設備投資は、企業の生命線です。
しかしながら、大きな金額が支出されます。
リスクコントロールが大事です。
・判断基準を数字で明確にし、CFを守ることが重要
企業経営は、現金に始まり、現金に終わります。
しっかり試算して、投資をおこないましょう。
・相談できるパートナーと共に決断する
社内外、取引先、専門家。
独りよがりの判断は危険です。
実際に弊社がご支援した企業様に、
減額して、投資するようアドバイスしたこともあります。
それだけ、キャッシュフローが入らないと見込まれたからです。
これが奏功して、安全経営に徹しています。
弊社では、設備投資を大事にしています。
先程も書いたように、
未来を作るリスクテイキングだからです。
ご不安のある企業様、ぜひ、弊社にお問い合わせくださいね!
「こくろぐ」は、長崎県を拠点に
全国へご訪問している
経営コンサルタント/中小企業診断士
国仙悟志のサイトです。
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